ブラックコーヒー
ちょーっと胸がある人だからって…。
…………何カップなんだろう。

貧乳の私とは大違いだ。


そうしているうちに2人は歩いて行ってしまう。

そっちにはバス停があるはず。



だけど…、楽しそうな2人に声をかける勇気が出なかった。


いつからか降り出した雨は、2人の姿を私の視界から消した。



「…美由里ちゃん?」



気がつくと私の上には傘が開いていて、目の前には傘を指した一樹さんがいた。



「ずぶ濡れじゃん…! どうしたの!」

「一樹…さん…。」

「斗真ならさっき…。」

「…知ってます。」

「え?」

「…見た、ので…。」
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