ブラックコーヒー

□家においで

優しい一樹さんに甘えてしまう私はバカなんだと思う。



「じゃあ、タオルと着替えね。」

「ありがとうございます…。」

「服は洗濯機入れといて、乾かすから。」

「あ、はい…。」



一樹さんのお家は、豪華だった。


駅周辺の立派なマンションで、しかもかなり上の階。

家具もなんだか高級感が溢れていて…。


うわ、浴槽広い…。



「…はぁ。」



何やってるんだろう、私。
ほいほいついてきちゃって…。

シャワーなんて浴びちゃって…。


……斗真…。

涙が頬を伝う。



「ばか…。」
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