ブラックコーヒー
「妬かせてなんかっ…!」

「はいはいっ。」



そう言うと俺は美由里を俺の上に乗せた。
俺に乗った状態の美由里。



「何この体勢っ…!」

「んー、俺この体勢好きかも。」

「…重く、ない?」

「余裕余裕♪」



美由里はそっと目を閉じると、そのまま俺の胸に耳をつけた。



「…美由里?」

「…心臓の音って、落ち着くね。」

「そういうもん?」

「…うん。」



俺はなんだか緊張して気が付かなかったけど…、美由里はきつく唇を噛み締めていた。


解決できていない問題は、まだ2つ。
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