ブラックコーヒー
「さっきまで寝ちゃってた。」



座っている私には立っている斗真がやけに大きく見えた。

斗真って大人なんだなぁ…。
そして相変わらずスーツが似合う。



「無防備止めて。」

「えへへ…、はぁい。」



とそのとき、斗真の首に腕が回った。



「はいはい、朝からイチャるのなしね。」

「うっちーじゃん。おはよう。」



腕の主ににっこりと爽やかな笑顔を向ける斗真。

腕の主は引きつった笑顔を浮かべた。



「おはよう斗真さん。朝から余裕だな。」

「うん、そうかも。」



…2人の間に火花が散ってる気がするのは気のせいだろうか。
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