ブラックコーヒー
再び引きつった笑顔を浮かべるうっちーに、再び爽やかな笑顔を向ける斗真。



「うん、そんなとこ。」



うわ…。

なんか急に大人に見える!
かっこよく見えるよ…!



「余裕ぶっこいてっと奪うよ?」

「できるものならどうぞ?」



にっこり笑った斗真の笑顔はどこか黒かった。

そんな笑顔の斗真は立ったまま座った私の肩に腕を回すと、私を抱き寄せて言った。



「だって身も心も俺のものだからね。」

「なっ…!」



苛立ったように言ったうっちーに、私は赤面するしかできなかった。
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