ブラックコーヒー
「う………嘘ぉぉぉお!」



し、信じられない…!
あれが素!?



「…てゆーか天然?」

「信じられない!」



とその時、黙って聞いていた斗真が痺れを切らしたように溜め息を吐いた。



「黙って聞いてりゃお前らなぁ…。失礼だぞ。」



その言葉には少し怒気が含まれていて、私は思わず肩をすぼめた。



「だって…。」



そうであって欲しいんだもん。
じゃなきゃ私、負けちゃうよ…。



「…俺は絶対渡部のとこには行かないから。」

「うん…。」

「だから、人の悪口言う美由里は見たくない。」
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