ブラックコーヒー
「あの子、最近よく学校をサボってるんです。」

「え…。」

「近々体育祭があるんですけど、美由里ったら団長で。」

「へぇ…。」

「なのにサボってるからやることたまってるんですよ。」



……知らなかった。
何1つ。



「その様子だと、何も知らなかったんですね。」

「うん…。」

「…お茶でもします? 聞きたいこともあるだろうし。」

「……ありがとう、杏ちゃん。」



俺たちは近くのカフェに入るとコーヒーを2つオーダーした。



「杏ちゃんはコーヒーいけるんだ。」

「美由里が甘党すぎるから…。」
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