ブラックコーヒー
「今日は杏ちゃんとうっちーと飲むんだっけ?」

「うん。」

「羽目外しすぎないでね。」

「はーい。」

「ってか家で飲めばいいのに。」

「うっちーが愛の巣なんかに行きたくないってさ。」



そう言うと、斗真は爆笑しながら言った。



「自分は杏ちゃんと付き合ってるくせによく言うよね。」



去年の秋、杏とうっちーは付き合いだした。
今ではもう立派なバカップル。


そのとき、けたたましい音を立てて玄関のドアが開いた。

……来たか。



「おはよーう! 今日も清々しい朝だね美由里ちゃん♪」
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