ブラックコーヒー
と私に抱きつく一樹さん。



「…痛苦しい。」

「今日も大好きだよー。」

「そういうことは渡部に言ってあげて。」



一樹さんは相変わらず私に好きだと言ってくる。

渡部はといえば、最近は一樹さんが大好きらしい。


一樹さんはそれに応える気はないらしいけど。



「斗真ー、ブラックコーヒーでいい?」

「うん。」



私はといえば相変わらずコーヒーは苦手で、ブラックなんて論外だけど。


でも…砂糖たっぷりなら、コーヒーも飲めるようになった。



「美由里。」

「ん?」

「…やっぱちょこっと砂糖、入れて。」




好みは苦いブラックコーヒーよりも
砂糖入りの甘いコーヒー。


< 337 / 382 >

この作品をシェア

pagetop