ブラックコーヒー
体育祭のプロポーズから数ヶ月。
夏休み真っ只中。

高校3年生の私は勉強三昧…なんだけど、今日は斗真の家に来ていたりする。


いや、基本的には斗真の家で勉強してるんだけど。

斗真が教えてくれるしね。



「…それさ、参考書でもなんでもないよね?」



唐突な斗真の言葉で私は渋々顔をあげた。

今日は日曜日で、斗真に勉強を教えてもらうって名目で来たんだけどね。



「…何? これ。『将来の夢探しに役立つ本』…って、は?」

「えへへ?」



グッと眉間に皺を寄せる斗真。

…どうしよう。
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