ブラックコーヒー
「 ってわけで泊まりだな、お前。」



そんな些細な言葉にドキリとした。



「…最初からその気だったけどね。」

「…お前なぁ。」



だんだんとお酒が回ってきて眠くなってきた。

うとうとしだしたあたしを柔らかい笑みで見つめるうっちー。


勘違いするでしょうが、止めてよね、そういうの。



「うっちーってさぁ。」

「ん?」



酔っぱらったもん勝ち。
あたしの口は滑らかに言葉を紡ぎだした。



「まだ美由里のこと好きなの?」
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