ブラックコーヒー
なんだか虚しくなってきた。

こんなことしてどうせ後悔するはめになるのに。



「なあ、杏。」

「んー?」

「今どれくらい酔ってる?」

「んー、眠いくらい。」

「記憶飛ばねえ?」

「ん、これくらいなら大丈夫。」



美由里じゃあるまいし、一緒にしないでほしい。



「俺が今好きなのは杏だよ。」

「ふーん…。」



あれ、なんだこれ。
夢?

あたし、そんなに酔ってる?


いやいや、そんなはずは…。



「あたしもうっちー好きー。」



とりあえず、そう答えておこう。
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