ブラックコーヒー
「…たぶん。」



ギュッときつく枕を抱き締める。

私と同じバスローブを着た斗真さんはベッドに腰かけると私の方を向いた。


そしてゆっくりと髪を撫でる。



「門限とか、ある?」

「…7時に夕飯…。」

「了解。」



髪を撫でていた手が降りてきて、そっと私の頬を撫でる。

真面目な顔をした斗真さんの顔が近付いてきた。


目を閉じる前に思った。
斗真さんの目…綺麗な茶色。


ビクッと体が震えて、ゾワッと鳥肌が立つ。

でも、嫌じゃない…。


何度かキスをした後、斗真さんが言った。
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