ブラックコーヒー
「ってかさ、あの子誰だっけ。」

「は!?」

「いや、見覚えあるし、後輩ってのも分かるんだけど…。」

「…。」



へらりと笑った俺を軽く睨むと、斗真は溜め息まじりに言った。



「広報部の新人、お前が可愛いって騒いでた子。」

「ああー…。」



そんな子いたような気もする。

でもまあ…案外いまいちなんだよな、好みじゃないかも。



「女に関心なくてもそれくらい覚えとけよ。」

「女の子は大好きなんだけどね。」



でもまあ、今までそういうのでトラブったことないし、別に…ね?
< 372 / 382 >

この作品をシェア

pagetop