ブラックコーヒー
「お疲れー。」



そう斗真に声をかけてから駐車場に向かった。



「あっ、一樹さーん♪」

「お待たせ、待った?」

「いえ!」



新人っていったっけ、てことは…5個くらい違うのか。俺も年取ったな…。

もう27だ。



「行きましょうか!」



と満面の笑みの彼女。


…本当、そろそろ落ち着かなきゃな。

今まで女の子に困ったことなんてなかったから、そんな考えを持つこと自体初めてで、何より戸惑いが大きい。


人のモノを奪う趣味はないから美由里ちゃんは諦めたけど…、いないかな、あの子みたいな人。
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