ブラックコーヒー
「…怖い?」

「…さぁ。」



強がりなのかな。嘘なのかな。
とりあえず…



「…優しくしてくれたらそれでいいよ。」



そう言うと、斗真さんが小さく笑って「どうかな。」と呟いた。

しまった。
斗真さんて、Sかも。


笑顔の斗真さんがキスをしてくる。



「っ…!」



急に深くなったキスに私はついていくのが精一杯だった。


頭ボーッとする…。体も力入らない…。

いつの間にか私が抱えていた枕は脇に置いてあって、私の視界には真剣な表情の斗真さんと、ホテルの天井が写っていた。
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