ブラックコーヒー
ただ、緊張して、ドキドキして、どうしていいか分からない。



「…ん、分かった。」

「んっ…く…っ。」



急に押し寄せてきた波に、私は抗えなかった。



「かわい。」



斗真さんはいたずらにそう言って笑った。





気が付いたらシャワーの音が聞こえた。


私…どうしたんだっけ。

体に掛かった布団にくるまりながら思い出した。


あぁ…思い出した。
とそのとき、斗真さんが戻ってきた。



「体大丈夫?」

「…うん。」



喉乾いた…。
…帰ればいい話か。



「シャワー浴びる?」

「家帰って浴びる…。」
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