ブラックコーヒー
斗真さんと別れて家に入る。
『ただいま』は言わない。
最後に言ったのがいつかも分からない。
夕飯の7時には間に合った。
部屋に直行すると、私はさっきもらった3万円を丁寧に茶封筒に入れた。
そしてそれを机の中に仕舞う。
…普通の高校生なら喜ぶ額。
だけど…私にとってはある感情を生むものでしかなかった。
「…虚しいね。」
思ってたより、虚しかった。
確かに心の穴は埋まらなかった。むしろより深くなった気がする。
お金を渡された瞬間…現実を突きつけられたような気がした。
これは感情のない、欲求を満たすためだけの“援交”なんだ、って。
『ただいま』は言わない。
最後に言ったのがいつかも分からない。
夕飯の7時には間に合った。
部屋に直行すると、私はさっきもらった3万円を丁寧に茶封筒に入れた。
そしてそれを机の中に仕舞う。
…普通の高校生なら喜ぶ額。
だけど…私にとってはある感情を生むものでしかなかった。
「…虚しいね。」
思ってたより、虚しかった。
確かに心の穴は埋まらなかった。むしろより深くなった気がする。
お金を渡された瞬間…現実を突きつけられたような気がした。
これは感情のない、欲求を満たすためだけの“援交”なんだ、って。