ブラックコーヒー
そう苦笑いする斗真さん。

んー…。あ!
私は鞄の中から飴を3つ取り出した。



「はいっ、お薬です。」



と飴を斗真さんに2つ、一樹さんに1つ渡した。



「…ありがとう。」



と柔らかく微笑んだ斗真さん。



「えーっ、俺1つー!?」

「3つしか鞄の中になかったんですー。」

「じゃあ俺に2つくれてもいーじゃーん。」

「そこはほら、ひいきですよ♪」



そう言って私はバスを降りた。

思ったよりも普通に話せた。
実は少し緊張してたんだよね。



「あっ、おはよー美由里!」

「杏! おっはよー♪」
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