ブラックコーヒー
「はは、ありがとう。」



と言って私の頭をクシャッと撫でた。

その笑顔があまりに嬉しそうで…私まで嬉しくなってしまった。



「そろそろ行こうか。」



と席を立った斗真さん。
私も急いでそれに続いて立ち上がる。


車に乗り込むと、真っ直ぐに私の家の方へ向かった。



「ごめんね、夕飯付き合わせちゃって。ありがとう。」

「いいえー。」

「…ときどきね、1人が寂しくなるんだよ。」

「…。」

「だから、今度またご飯付き合ってくれる?」

「…私でよければ、いつでも誘ってください。」
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