ブラックコーヒー
「さぁってと、帰りますか。」

「あ、私斗真さんの日。」

「はは、了解。」



“斗真さんの日”っていうのはそのままなんだよね、今日は斗真さんに会う日なんだ。



「ってかさ、最近毎日じゃない?」

「うん。」

「付き合ってんの?」

「いえいえまさか。」



そんなめっそうもない。

私たちの関係は未だに杏には言えていない。



「まぁなんでもいいけどさ、付き合うことになったら教えてよね!」

「じゃあまたね。」

「ばいばい。」



そして今日も、私は学校側のいつものコンビニに向かう。
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