ブラックコーヒー
急にかけられた声に思わず肩がビクッとした。



「あ…うっちー。」

「何してんのー?」



とにっこり笑った。

野球部のうっちーは万年坊主だ。


そんなうっちーはなんでここにいるのかな。部活…ないのかな。



「人待ちだよー。うっちーは?」

「今日は部活休みなの。で、腹減ったから。」

「そっかぁ。」



運動部はたいへんだなぁ。
きっとすぐお腹すいちゃうんだ。



「美由里ちゃん。」



そのとき、息を切らせた斗真さんがやってきた。



「斗真さん! どうしたんですか息切らして…。」
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