ブラックコーヒー
「美由里ちゃん待たしちゃ悪いと思って。」



と、膝に手をついて笑った。



「みーちゃん、みーちゃん。」



うっちーに呼ばれて振り返ると、うっちーは私の耳元で静かに言った。



「この前家の近くのファミレスにあの人といなかった?」

「な、なんで知ってるの!?」



実は私の家とうっちーの家は近所なんだ。



「中学のダチとの溜まり場なんだよ、あのファミレス。」

「あー…なるほど。」



私は高校に上がると同時にじいちゃんばあちゃんと暮らすために、じいちゃんばあちゃんが住んでた一軒家に引っ越したんだよね。
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