ブラックコーヒー
だからその辺の事情には疎い。



「ってかさ、彼氏?」



と斗真さんを見やりながら言ったうっちー。



「えっ、あ、その…。」



と斗真さんに目配せしながら私は言葉を濁す。

否定したら絶対追求される。



「うん、美由里ちゃんの彼氏。」



と、私を後ろから片手で抱き締め言った。



「斗真さん!?」

「へぇ、彼氏さん! あ、俺、みーちゃんと同じクラスの内村 紀之です。」

「美由里ちゃんの彼氏の坂沼 斗真です、よろしくね。」



……なんか、火花…散ってる?
いや、気のせいだよね?
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