ブラックコーヒー
「あ、待って…!」



いつものラブホへの道を行く斗真さんを止めた。



「私、生理になっちゃって…ごめんなさい…。」



学校を出るときになってることに気がついた。



「そっか、じゃあどうしよっか? ファミレスでも行く?」

「んー…。」



宛もない。



「うん、ファミレスで。」



私は単純に嬉しかった。

ヤれなくてもいいんだって事実が…嬉しかった。



「あ、でもさっきの奴いるかな。」

「うっちー?」

「そうそれ。うっちー。」

「いても別に気にしなきゃいいんじゃないですか?」
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