ブラックコーヒー
と約束を取り付けてさっさと去っていった一樹さん。

まさに嵐。


ってかなんで私と斗真さんとの待ち合わせ場所知って…?



「よっし、じゃあファミレスにゴー!」



そんなことを言うチャラい一樹さんの左隣。

私は一樹さんの車の助手席に座っていた。



「…なんですか? 話って。」



車を駐車場に入れた一樹さんに間髪入れず言う。



「やだなぁ、何も言ってないじゃん!」

「…嘘、見え見えですー。」



いじめられっ子だった私はいつの間にかある程度の嘘を見破る能力がついたらしい。
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