ブラックコーヒー
「試し……って、まさか。」

「ん? あはは♪」



…騙された。



「美由里ちゃんがあのまま俺のキス受け入れてたらヤるだけヤってお金払わないで縁切るつもりだったけど♪」



や、やな人…!



「それは置いといて、中入ろっか。エンジン切っちゃったから寒いでしょ。」

「あ、はい。」



私は急いで涙を拭いた。

店内に入った一樹さんはずーっと気持ち悪いくらいにニコニコしてた。



「…そんなニコニコされるとリアクションに困るんですけど…。」

「ん? うん、なんか嬉しくて♪」
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