ブラックコーヒー

◆好きと好き

「やっほー♪」



ビールをたくさん買って斗真の家に行くと、ソファにグッタリした斗真を見つけた。

周りには空いた缶がころころ。



「あーあ、昼間っから飲んでたの。」

「うるせ…。」



ムクリと起き上がった斗真は顔色が悪かった。



「明日に向けて酔い冷ませよーぉ?」

「んー、んあぁ。」



斗真の情けない返事を聞いてから俺は缶のプルタブを開けた。



「さっき美由里ちゃんに会っちゃったぁ♪」

「ふーん……って、は!?」



あれ、なんか反応いいじゃん。



「あの子化粧すると美人だね!」
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