ブラックコーヒー

□人妻の元カノ

あのあと、うっちーとカラオケでクリスマス・イヴを過ごした。


でもその数時間前に斗真さんが好きだと自覚してしまったから…そっちにしか頭がいかなかった。



「美由里ちゃん。」



そして、待ちに待った斗真さんだ。

髪もしっかりと巻いて、気合いばっちりだ。



「斗真さん…顔色…。」

「うーん…軽く二日酔いで…。」

「斗真さんってお酒弱いんですか?」

「それなりに平気なんだけど…次の日にくるタイプ。」

「へぇ…。」



そう苦笑いしながら車を走らせる斗真さん。

…好き、だなぁ。
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