12センチの君
 

 酒、煙草、不規則な生活。君を失った日からショックでまともな生活を送れなかったせいか、私は50代半ばで死の宣告を受けた。彼女の分まで生きると決めたはずなのに自棄になってしまった自分を呪ったが「早死にできるじゃないか」と、妙にほっとしてしまった自分も居る。


「私の事はいいから、君は自分の幸せの為に生きて。
世の中を憂うような生き方はやめて。思い切り、楽しむ生き方をしてね。」



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