やわらかな夜
「――んんっ…!

あっ、やあっ…!」

中に入れた瞬間、あかりの躰がビクンと大きく震えた。

「――うっ…」

正直なところ、すでに俺は余裕がなかった。

あかりの中はそれはそれはもう熱くて、ギュウギュウに俺を締めつけている。

俺の方が根をあげるのも、時間の問題だ。

「――ふ、うっ…」

あかりが苦しそうに息を吐いた。

「――あかり…」

名前を呼んでズンと突いてやれば、あかりの躰は震えた。

「――シュージ…ああっ…!」

最奥を突けば、あかりの声がさらに高くなった。
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