やわらかな夜
あかりは靴を脱ぐと、部屋に足を踏み入れた。

「あがって」

彼女に促されて、俺も靴を脱ぐと足を踏み入れた。

あかりはソファーに腰を下ろした。

「さっきのヤツ、2番目の兄貴なんだ。

兄貴が2人上にいて、あたしが末っ子。

3人兄妹」

兄貴――ああ、そう言うことか。

あかりと瞳の色が同じだったのは、兄妹だったからか。

道理で、どこかで見たことがあったと思った。

あかりと兄妹なら、そう言うことか。
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