やわらかな夜
「ちょっとー、兄妹だからねー?

似てないとか何とかよく言われるけどー」

そう言うことを言うことは、理人さんも自覚しているのかも知れない。

俺はあかりに視線を向けた。

なじみの客なのだろうか?

あかりは楽しそうに話していた。

「あら、嫉妬?

男の嫉妬は醜いよ、シュージくん」

理人さんがからかうように言ってきた。

「し、嫉妬って…」

「シュージくん、今のあかりを見てる時の目気づかなかったー?

嫉妬の眼差しだったわよーん?」

どんな眼差しだよ…。
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