秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
ぺこりと挨拶をして席を戻るとき、

きらりと光った千葉の涙は

窓から差し込んだ光が差し込んでキラキラして綺麗で、

余計に、胸が傷んだ。


千葉はその日、俺の顔を見ようとしなかった。


昨日千葉からのメ-ルで、


【たかちゃんの顔見ると涙が止まらなくなっちゃうから見ないよ。

たかちゃん絶対声かけちゃダメだから】


そう書かれていたから。


慰めたいのに声すらかけられず、

キリキリと腹が痛んだ。


そう腹が…

最悪だ…

痛くて目が霞むくらい



針100本ぐらいで刺されてんじゃないかって思われるくらい、

激痛が走る。


「ううっ…」


痛みの震源地と思われる場所を抑えて、

深呼吸すると少し痛みが薄らぐ気がした。


体中の神経がザワザワする。


こんな大事な時にぼくは…なんだって言うんだ。

何度も何度も深呼吸するうちに、

いつ空気を吸って、いつ空気を履けばいいのかもわからなくなって


頭の中はパニックだった。


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