秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
次の日の放課後
みんながパス練をしているとき、
ぼくは一人校庭を走っていた。
昨日部活サボって、
ピアノ弾いていたことがバレた。
「用事があって部活を休みます。」
と、顧問の佐伯Tには言ったのだが、
それが、学校でピアノを弾いていたことが先生の癇にさわったのだ。
なんとなく、ぼくの中で、
練習とかあまりしないのにできる。
そんなところを演じていたので、
練習とかで部活を休む=恥である、
そんな変なポリシーみたいなものを持っていて、
素直に理由が言えなかった。
今日部活前に、佐伯Tに呼び出されて、
「そういうところが、お前の中途半端なダメなところだ。」
と言われて、
「頭を冷やせ。」
と、校庭10周を命じられた。
言うことはごもっとも。
けど、どこかでそうじゃないだろと思う自分がいる。
理由をいわなかったは僕のプライドで
プライドを否定するのは先生でも許せない。
イライラする気持ちを足の動きと呼吸に込めて
吐き出した。
ワーっと叫びたい気持ちだけどそれやったら変態だ。
力の限りダッシュした。
佐伯Tは言った。
『別にピアノの練習をしていたのが悪いわけじゃない。
やるなら、ちゃんとやれ、
隠れてコソコソしていい結果が出るわけがないだろう。』
佐伯Tの言うとおりだ。
いつだってどっちつかず、部活のレギュラーも取りたいし、
やるならならピアノで伴奏賞も取りたい。
何より千葉の気が引きたいっていう色気もプラスされ、
何を優先すべきかわからなくなっている
10周のランニングのうちに、
少しずつ、考えがまとまってきた。
合唱コンクールまであと一週間。
今は、伴奏を優先させよう。
最善を尽くす。
クラスのために、そして千葉のために。
何より、中途半端な僕のために。
「佐伯先生。」
「おお、能勢。どうした?結論は出たか?」
みんながパス練をしているとき、
ぼくは一人校庭を走っていた。
昨日部活サボって、
ピアノ弾いていたことがバレた。
「用事があって部活を休みます。」
と、顧問の佐伯Tには言ったのだが、
それが、学校でピアノを弾いていたことが先生の癇にさわったのだ。
なんとなく、ぼくの中で、
練習とかあまりしないのにできる。
そんなところを演じていたので、
練習とかで部活を休む=恥である、
そんな変なポリシーみたいなものを持っていて、
素直に理由が言えなかった。
今日部活前に、佐伯Tに呼び出されて、
「そういうところが、お前の中途半端なダメなところだ。」
と言われて、
「頭を冷やせ。」
と、校庭10周を命じられた。
言うことはごもっとも。
けど、どこかでそうじゃないだろと思う自分がいる。
理由をいわなかったは僕のプライドで
プライドを否定するのは先生でも許せない。
イライラする気持ちを足の動きと呼吸に込めて
吐き出した。
ワーっと叫びたい気持ちだけどそれやったら変態だ。
力の限りダッシュした。
佐伯Tは言った。
『別にピアノの練習をしていたのが悪いわけじゃない。
やるなら、ちゃんとやれ、
隠れてコソコソしていい結果が出るわけがないだろう。』
佐伯Tの言うとおりだ。
いつだってどっちつかず、部活のレギュラーも取りたいし、
やるならならピアノで伴奏賞も取りたい。
何より千葉の気が引きたいっていう色気もプラスされ、
何を優先すべきかわからなくなっている
10周のランニングのうちに、
少しずつ、考えがまとまってきた。
合唱コンクールまであと一週間。
今は、伴奏を優先させよう。
最善を尽くす。
クラスのために、そして千葉のために。
何より、中途半端な僕のために。
「佐伯先生。」
「おお、能勢。どうした?結論は出たか?」