秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~

バリア

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キュッ

パッシ

シュッ

ズザッ


「おお!ナイッシュのせっち。」


「ク~気持ちいいわ~。」


「相変わらず、ロングシュート決まるな~。」


「ど~も。」


週に一回ぐらい、

実家のある街の社会体育館で、

社会人バスケの練習にこうやって時々参加させてもらう。

都内の寄宿舎に住んでいる僕は、

まあ、息抜き?それをここに求めている。


「もっと来ればいいのに、近いうち大会もあるよ?

 のっせちがその気なら選手に推薦するのに。」


「あ~、無理時間ないし。

 ここ来るのに快速電車で1時間かかるんだ。

 帰りの時間もあるしな。

 俺は、特待だからスポーツ部とか入れないし。


 もう毎日大学のピアノ科の教授にシゴかれてるよ。」


「ほ~大変なんだな。」


「それに、今度、交換留学で一年フランスに行く。」


「フッフランス??」


「俺に拒む権利はないんだってさ。


 多分学園側は、今してる活動気に入らないみたいで、

 ある意味、隔離が目的らしい。」


「た、大変だな。」


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