秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
ライブステージはもう観客でいっぱいだった。
MEさんは人気だから、
ファンで溢れてて、
たかちゃんたちレディバグのファンじゃないって思ってたけど、
中学生ぐらいの女の子達が
きゃっきゃと言いながら、テンドー(たかちゃん)のこと話してた。
会いたかったとか、握手したいとか、サイン欲しいとか。
あのたかちゃんだよね?
イライラした。
たかちゃんはあんなんじゃないのよ?
そりゃ、イマドキなキーボード演奏も素敵だけど、
ピアノ演奏はもっともっと凄いんだから。
映像だけ知ってる人にたかちゃんのこと話して欲しくない。
あたしの顔を見た女の子がこそこそ話して離れた場所に移っていった。
「顔こえーよ!」
羽鳥くんに耳元で話しかけられてビックっとした。
あたしったら、
話をしてるだけの人にまで、嫉妬してる。
「大丈夫かお前?緊張してんの?」
「ううん」
「そうか?」
不審そうにあたしをのぞきこむ羽鳥くんから、
顔をそらした。
何かに怯えて逆立つ子猫のように、
今のあたしの神経は相当ピリピリしているみたい。
MEさんは人気だから、
ファンで溢れてて、
たかちゃんたちレディバグのファンじゃないって思ってたけど、
中学生ぐらいの女の子達が
きゃっきゃと言いながら、テンドー(たかちゃん)のこと話してた。
会いたかったとか、握手したいとか、サイン欲しいとか。
あのたかちゃんだよね?
イライラした。
たかちゃんはあんなんじゃないのよ?
そりゃ、イマドキなキーボード演奏も素敵だけど、
ピアノ演奏はもっともっと凄いんだから。
映像だけ知ってる人にたかちゃんのこと話して欲しくない。
あたしの顔を見た女の子がこそこそ話して離れた場所に移っていった。
「顔こえーよ!」
羽鳥くんに耳元で話しかけられてビックっとした。
あたしったら、
話をしてるだけの人にまで、嫉妬してる。
「大丈夫かお前?緊張してんの?」
「ううん」
「そうか?」
不審そうにあたしをのぞきこむ羽鳥くんから、
顔をそらした。
何かに怯えて逆立つ子猫のように、
今のあたしの神経は相当ピリピリしているみたい。