秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~


「わああっ」


ぼくは慌てて飛び退いた。



「やっぱりたかちゃんだなあ。」


そういって千葉はクスクス笑った。


「び、びっくりした…」


「へへ、なんか、会わないでいて悩んでたのはバカみたい。」


「何?」


「あたし、たかちゃんに嫌われたと思って、

 たかちゃんの目に映る自分が怖かったの。」


「俺のほうこそ、着拒はつらいよ。」


「ごめん」


千葉は、何故かペてペタ俺を触ってくる。


どういうリアクションしたらいいだよ~??


「あのさ…」


「うん?」


「さっきから、なんでその、触るかなあ。」


「なんか、実物だなあと思って。」


「はあ?」


「だってもうずっと写真や画像とか夢とかしか会ってないから。


 さっきステージにいたりして、

 ずっと実態がなかったというか?


 なんかやっと実感っていうか?…」


そういう千葉もめちゃめちゃ可愛くて、

眩しいって感じ。



だから、そんなさわられるちとちょっと

…ね






< 174 / 192 >

この作品をシェア

pagetop