秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
「羽鳥。お前あいつに頼んだのか?
良く連絡先知ってたな。」
「まあ。時々千葉のことで連絡とってたから。
千葉のそばにいるやつで唯一連絡取れるやつだったからな。」
「あいつ千葉を好きだったんじゃなかったっけ。」
「ああ、だったじゃなくて、現在進行形。」
「ひでー男だな、お前。」
「逆もあり得るだろ?
俺が振られるっていう。」
「ふーん。まあ、自分の意思でやったんだろうし、
覚悟してたんだろうな。
俺が千葉なら、やつを選ぶね。」
「俺もそう思う。」
「あほ。」
竹野内は僕の頭をパカーンとパンフで叩いて、
そのあと、二人で顔を見合わせて笑った。