秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
「しっかし、そのド派手な衣装どうすんの?」

「ああ…」

初めて自分の格好が目立っていることに気がついた。


会場内だと、コスプレや、派手な格好の人で

ごった返していてさほど目立たないだろうが、

流石に外に出るのは、恥ずかしい格好だ。


「上は下にTシャツ着てるから脱げば、

 でも、し下も目立つな…

 やっぱ、着替えてくるわ」


「じゃあそこのカフェで待ってる。」


「うん。」


「千葉~。俺着替えてくるわ。」


俺は横須賀と盛り上がっている千葉にこえをかける。


「え?」


「これじゃ動けないから。」


「あ、あたしもついてく!」


不安そうな千葉の表情に、

俺はわざとおどけて、


「着替え見たいの?」


というと、


「ち、ちがうっ」


と顔を赤くした。


「大丈夫、戻ってくる、横須賀と一緒に待ってて?」


というと、安心したように、


「うん。」

と返事をした。



なんだか、こそばゆいけど、


そんなやりとりが嬉しかった。









 
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