秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
「無理だよ…けど、あたしはまだ、何も頑張ってなかった。
ごめん。」
「ん?」
「たかちゃんが頑張ってる間、下ばっか見てた。
きっと、前を見たら
あたしにもできることがあるよね。」
「うん。頑張ってよ。」
たかちゃんは嬉しそうに笑った。
ああ、あたしはずっとこの笑顔が見たかったんだなあ。
「ずるいなあ」
「ええ??
あ、ごめん千葉ピザ食べたかった?」
「え?ああっ
一切れくらい食べたかった!」
「ごめん。朝サンドイッチだけだったから…」
ヤダ、しょんぼりして冗談なのに、
「うそだってば、たかちゃん来る前に軽いの食べたから。」
「ごめん。」
頭を書きながら謝るたかちゃん。
なんか中学の頃と変わんないなあ。
「やっぱり、ずるいよたかちゃん。」
「ええっ??」