秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
「天道!」

搭乗口の近くで呼んでいるのはたかちゃんのママとパパ。

あたしたちは軽く会釈をした。


「ごめんもう行かなくちゃ。」


たかちゃんがちょっと残念そうな声を出した。



「横須賀、タケに宜しくな。」


「羽鳥見送りサンキュー」


「千葉,ちょっと」


たかちゃんがおいでおいでをする。



「なあに?」


一歩近くに寄るとぎゅうっと抱きしめられた。

きゃあ


「当分これはできないから。」


「って、いつもこんなのしてないじゃない」


抵抗したけど虚しくて。

チュッとキスされた。

きゃああ


「や、たかちゃんってば、みんながいるのに!」


「向こうじゃ、これ挨拶だからな練習練習。」


たかちゃんはニヤニヤしてる。


そ、それはダメっ


「お、女の子にこんなことしたら、ダメだからっ」


「おー」


そう言いながら手をヒラヒラしていってしまった。




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