秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
「後で詳しく聞かせろよな~」


「あ~っほっ!うっせーよ!」


ホントは大きな声で言ってやりたいさ、

千葉と俺は両想いなんだぜって、


だけど千葉は、コンクールが終わるまでは内緒にして欲しいって言うから

ぐっと我慢してる。


体育館には学校中の生徒と保護者の何人かが椅子に座っていた。


さて、いよいよ、本番だ。

俺が座席に座ると、千葉がチラチラと不安そうな顔を向けてくる。


俺は軽く片目つぶって口パクで言った。

楽しんで行こうぜ!



緊張してないわけじゃあない。


指だって全快じゃないし、

本番のために、昨日はかるく慣らしただけだし、

みんなとちゃんと合うかどうか。


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