秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
「打ち上げと、お別れ会をしようよ千葉の。」
横須賀の提案は、ナイスアイデアなんだけど、
このお祭り騒ぎを一気にさますのに十分だった。
「ああ、そうかあ。」
「千葉行っちゃうんだ。」
みんな、押し黙ってしまった。
そんな、空気を振り払うように明るい声で千葉がはしゃいだ。
「あ、ねえどんなお別れ会にしてくれるの?
楽しいことしてよね~」
「そうだよ。何にしようか?」
「どっか行こうよ、山とか川とか海とか、遊園地とか」
「あ、いい!みんなで行こうスカイハイランドパーク!
そこのお昼代にしない?」
こうしてなんと、校長の金一封一万円は人数割りにして、
みんなのお昼代になったもちろん足りない分は自腹で
ということに決まった。
僕はといえば気分上々。
だって千葉と遊園地とか…めちゃくちゃ嬉しいだろう?
そして、みんなで作った伝説に浮かれたまま、
気分は上々。
小躍りして家へ帰ったぼくは、
いきなり地面に叩き落とされたのだ、