秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~
「それで?どこに居たんだ?」

母さんがいなくなり二人残された部屋で、

珍しくお茶を入れながら、父さんが聞いてきた。


「ああ、卓おじさんとこ。」


おじさんは母さんの弟で、40過ぎているがまだ独身なのだ。


「そうか、今までか?」


「うん、ピアノ弾かせてもらって、コーヒー貰って、

 千葉送って帰ってきた。」


「?千葉?友達か?」


「ふふふ~彼女♥」


「へえ~可愛い子か?」


「当然!」



「中2で彼女とか生意気だな~。

 ま、母さんもやりすぎだけど、

 家に連絡一本入れれば問題なかったのにな?」


「そうだね。うんそっか、気をつける。」


「母さんもさ、まだ子離れできないんだよ。

 子どもは天道一人だしな。


 もう少し、付き合ってやってくれ。

 時間かかると思うから。」




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