君のとなりで恋愛中
「この時間にいきなり背後から声をかけられちゃ、誰だってビックリします」
「あははは!ごめんごめん。確かにこの時間の体育館って、誰もいなくて不気味だよね」
一番練習時間の長いバスケ部が帰った今、体育館に残っているのはあたしと工藤先輩と…もしかしたら、翔真だけ。
校舎内にも、先生以外はみんな帰っちゃって誰もいないはず。
「工藤先輩はどうしたんですか?こんな時間に」
「あー、翔真に会いにね。アイツ、今日は午後からは仕事なかったはずだから、ここにいると思うんだよ」
そうなんだ…、翔真、今日いるんだ。
出てきてくれるかな?
「じゃ、俺は翔真のとこ行くけど」
「あ、先輩、翔真っていつもどこにいるんですか?この前体育館内探したけど見つからなかったし」
「それは言えねーかな」
うーん、残念。