君のとなりで恋愛中
でも、そっか。
隠れてるのに、場所は教えられないよね。
「あーもう、なんだよほんっとうるさい。ナニ、お前らがそろってるとか、まじサイアク」
「翔ちゃん、いつの間に」
「てめーらがうるせぇから、おちおち寝てらんねーじゃん。何だよさっきの叫び声」
どこからともなく現れた翔真に、一瞬息飲んだ。
ダルそうにあくびをする翔真は機嫌が悪い。
そして、この態度に慣れつつあるあたしって…。
「で、お前は何してんの?練習、すんじゃねーの?」
「も、もちろん!」
そうだった、ボーっとしてる暇なんてないんだ。