星空の魔法
仕事をしていても、頭の中は長谷部さんの事で頭がいっぱいだった

ダメだって思えば思うほど考えてしまう

長谷部さんの事は純平が幼稚園に入った時から知っていたはずなのに、今更何をどうしろっていうんだろう

純平が小学校の時は、和希くんとクラスが一緒になった事がなかったから、行事で顔を合わせた時に挨拶をする程度だった

部活も小学校は別々の野球チームだったから、接点はなかった

中学校に入って、同じ野球部に入ってから、話すようになった

家族ぐるみで飲み会もするようになった

それは旦那と長谷部さんが同級生だったから

それに、和希くんと純平がかなり仲良しになったからだった

それから、学校の役員も一緒だったから、役員会とかで顔を合わせる事もあった

野球部の関係で電話をする事も時々あったりもしていた

それだけの繋がり

それなのに、どうしてこうなってしまったんだろう

なぜあんな事をしてしまったんだろう

繋いだ手の温もりが思い出される

そして、柔らかい唇の感触も蘇ってくる

キラキラ輝く星空があたしと長谷部さんを見つめている

こんなに長谷部さんの事だけを想うなんて、あたしはどうかしてしまった

好き…….なの?

素朴な感情がこみあげる
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