星空の魔法
揺れる気持ちを引きずったまま、カラオケを終わらせていた

家まで送ってもらって、今度は自分の車で買い物に出る

どんどん眠気が襲ってくる

その時にまたスマホが震える

長谷部さんからのメールだった

”今仕事終わったんだけど、今日はとにかく眠かった。純平の母さんは大丈夫?カラオケは楽しみましたか?“

何気ないメールのはずなのに、ドキドキしてしまう

”お仕事お疲れ様です。すごく眠いですね。先ほど帰ってきました。今日はゆっくり休みましょうね“

あまり意識をしないように返信する

コンビニの駐車場で返信をして、また車を走らせる

さて、今日は何を食べようかな

そんな事を考えていた時だった

前から見覚えのある車が走ってくる

白いワンボックスカーが近付いてくる

ナンバーを見て確信する

長谷部さんだ…

このタイミングで会ってしまうなんて

狭いこの地域では車ですれ違うのはよくある事だったから、いつもすれ違った時と同じように、あたしは長谷部さんに向かって手を振った

長谷部さんも笑顔であたしに向かって手を振ってくれた

心臓はとてもドキドキしていた

長谷部さんの笑顔がとても素敵で輝いて見えた
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