星空の魔法
『ごめんね、急にメールなんかしちゃって』

『全然大丈夫ですよ。ひかりちゃん、今来るんだよね?』

『いや、連絡してないし』

『え!?じゃあ、どうするの?』

『2人じゃイヤかな?』

全くの想定外だった

これって、どういう状況?

子供の同級生の親同士だけど、一応は男と女なんだよね?

2人きりで居るって、どうなの、これは

『イヤとかじゃないけど、怪しくない?』

『そうかな?でもまぁ、ちょっとだけ飲もうよ』

『うーん。とりあえず、コンビニ行ってお酒買ってくる?歩きながら飲んで、あと帰ろっか』

『そうだね。とりあえずコンビニ向かいますか』

そうしてコンビニまで歩き出した

お互い顔を見るわけでもなく、適度な距離を保ちながら歩いた

話は、子供の野球の話

あたしの息子、純平と、長谷部さんの息子、和希くんはかなり仲良しなんだ

だけど、2人とも野球部ではレギュラーではなかった

長谷部さんは、自分でも現役で野球をやってる野球人間だった

『和希くんのお父さん、野球教えてよ』

『そうだなー。本格的にやらないと、純平も和希もレギュラーじゃないまま、中学校生活終わるかもしれないな』

『そう思うならなおさらだよ!うちは旦那が野球出来ないから、頼れるのは和希くんのお父さんだけだよ』

『そうかぁ?じゃあ、俺頑張っちゃおうかな』

『お願いしまーす』
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